芝居工房つる家作品・ワークショップその他
青森県子ども劇場おやこ劇場協議会
表現活動ワークショップ『こころのキャッチボール』
主催/青森県子ども劇場おやこ劇場協議会
2001年5月12日~20日
人間情報誌 夢見る人 6月号 おやこ劇場のワークショップに250人 表現活動ワークショップ『こころのキャッチボール』は、五月十二日~二十日の間に計十八回、十和田市など県内六市と七戸町を巡回して行なわれた。 参加者にあわせ、一回ごとに違うプログラムで進められ、様々なエビソードを参加者・スタッフの心に残した。 講師の田村耕一・安都子夫妻は、劇団ひまわりの舞台活動班として全国各地で児童劇に出演。 十和田市の南公民館でのワークショップでは終了後、夫妻を囲み、座談会が設けられた。 耕一さんは 親子をはじめ人問関係について考える機会になっていた。 全体を見て進行しながらも個々を見つめている夫妻の言葉は中学生の心にも届く。 最後の楽器演奏のことについて、「できたときの感動はとてもいい気持ちになります。できない人をみんなで見守って、みんなで応援する、みんなが一人のために助けてあげられるって、すばらしいですね」(生徒の感想より) 大深内中学校では初めは恥かしがる子も多かった。 「日頃大人ぶって他人には無関心を装い、自分達の世界に浸り込んでいる子ども達だが、田村夫妻のマジックにかかり子どもらしい素直な心を見る事が出来た」と高谷敦子校長は話した。 |
十和田おやこ劇場/発行 「こころのキャッチボール」の報告と感想 ◆5月12日(土)七戸町 ご自分のお子さんの障害を見守っている若いお母さんと、暖かく包んでくださっている劇場のお母さん達の優しさが、すてきな雰囲気を作ってくれていました。 どんなお子さんにも大人にも動物にも花にも生き物全てに共通の命です。心と身体を通して響き合えます。 ◆5月12日(土)十和田市南公民館 自分のリズム、癖、考え方をしっかりみつめて、わかってしまえば他の人との違いを感じながら共有、共感が可能です。 孤独を悪いことじゃあないんだな。と理解できればしめたもの。 ◆5月13日(日)はちのへ子ども劇場(小学生と親) Q「田村さんの話もよく聞かないし、段取りもできない子がいる。それでいいんですか」 A「いいんですよ。段取りという外堀がしっかり出来なくても自分の相手にお手玉をちゃんと投げることが出来れば、中心の行動(核というものでしょう)が最終的にできれば段取りはいつの間にかできますよ」 Q「ついしかってしまうんです」 A「しかってしまうことは、悪いことじゃあないですよ。でも参加しているご自分が子どもをしっかり参加させようとして、自分がおざなりになってしまうとワークショップに参加している楽しみが生まれませんよ」 Q「気になって自分の子どもがちゃんとやっているかどうか、楽しめません」 A「お母さんが子どもと同じ遊具で、ケラケラ汗をかいて楽しんでいたら、子どもはすごく安心して、自立しながら目の前の相手と遊べるのではないでしょうか」 Q「そうかもしれませんね。自分が楽しめると自分が楽になるのかもしれませんね」 この後ゆっくり話をするチャンスがなかったのが残念でした。 ◆はちのへ子ども劇場(中学生と大人) 同じ時間が二度と目の前に現れません。 くる者の「者」は時間、生命(生き物全て)、恋人、友人、子ども、夫、妻、親。今をしっかりつかむ、そして離して、次の今をつかむ=生きる、こんな思いを込めてお手玉を一番最初に取り入れています。 ◆5月14日(月)大深内中学校2年生37名 どの男の子も女の子も、一人になる不安さを感じながら一人になって動こうとする意志を感じさせてもらいました。 ◆同日三本木中学校2年3組約40名 「ワル」と決めつけられていたらしい男の子も実にやさしい男の子でした。 自分がつけたのか人が言うのか、にわとりが先なのか卵が咲きなのか。 ◆同日十和田市中央公民館父と子(そして母親も、更に家族も) 「なわとびファミリー越え」の何パターンかのラストに子どもは目を開けて、その子どもの声や気配で目をつぶったままの父、母親が我が子の声や握っている手の感触だけを頼りに、なわをみんなで(家族で)越える。 本当に本当に自分たち(田村二人です)は楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。 ◆一年をかけてゆっくりゆっくりボール(心の)を投げ合いながら進めて行く私たちのワークショップを1回、そして2回にギューっと濃くして内容を即興で進めて来ましたが、いつかいつの日かワークショップのいろいろな場合が子供達、青年、大人の皆さんにフッと思い出されるときが訪れることを祈りながらお別れさせていただきます。 では、また! |
2001年までの活動履歴
2001年3月3日
埼玉県所沢市・市政50周年記念事業
障害者のためのミュージカル
・題名:『だんべヶ原のロマン』 夢・ミュージカル 「鳥になった恭介くん」第2弾
・内容:市民企画参加オリジナル作品 施設職員と地元高校生によるバンド演奏、1時間30分(1日2回公演)
・団体名:夢・ミュージカル実行委員会
・場所:所沢市立松井公民館ホール
・対象:所沢市内在住の施設利用者、職員、サポーター約200名
・主催:所沢市手をつなぐ親の会/夢・ミュージカル実行委員会
2001年3月24日
第5回ドラマフェスタin入間
・題名:アンデルセン童話より 『モミの木』 約40分
・内容:1年間の表現ワークショップをベースに、歌と踊りも取り入れた芝居づくりの作品
・団体名:『The Little Branch』(所沢東・西、日高飯能、入間、狭山の劇場)(第3回公演)
・対象:小学生から大人まで17名
・場所:入間市産業文化センターホール
・主催:第5回ドラマフェスタ in 入間実行委員会・入間市・入間市教育委員会
2001年4月8日
春日部中央公民館 GEKIJYOフェスタinかすかべ
・題名:-若者たちの表現の場- 『感じよう!出会い・夢』
・内容:舞台スタッフの仕事を学ぶ
・主催:NPO子ども劇場おやこ劇場埼玉センター春日部おやこ劇場
2001年5月12日~20日
平成13年度青い森ファンド(青森県ボランティア基金)助成事業
・題名:表現活動ワークショップ『こころのキャッチボール』
・内容:表現遊びを通じてありのままの自分を受け止め、自由に表現する喜びを感じてもらう
・対象:青森子ども劇場おやこ劇場の7地域17クラス
・主催:青森県子ども劇場おやこ劇場協議会
2001年11月4日
第3回公演 落語「ぞろぞろ」
・場所:狭山市立中央公民館ホール
・団体名:狭山おやこ劇場所属 劇団白(ホワイト)るうぷ
2001年11月9日
入間市立上藤沢中学校
・題名:『いろいろな表現活動』
・内容:お手玉・身近なもので楽器作り・演奏
・対象:中学2年生
ハローハンディキャップタイム(久喜市)主催「なかまづくり学習会」関連
内容:ボランティアスタッフ人材育成講座
対象:久喜市内の特殊学級・養護学級で学ぶ8歳から18歳の子供たちと一緒に過ごしたり遊んだりしてみようと思っている人
2001年6月23日
「心と心のキャッチボール・表現遊び」
・場所:久喜養護学校体育館
・講師:田村安都子
2001年7月7日
「障害者とサポーターのためのミュージックセラピー」
・場所:久喜青葉公民館
・講師:飯田宏
2001年7月28日
「心と心のキャッチボール・表現遊び」
・場所:久喜養護学校体育館
・講師:田村安都子
2001年8月4日
「ミュージックセラピー」
・場所:久喜中央公民館4階
・講師:飯田宏
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