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こころのキャッチボール:ツルサンズカンパニー


青森こども劇場

表現活動ワークショップ『こころのキャッチボール』
主催/あおもり子ども劇場
2000年10月17日~22日

2000/10/28 東奥日報社新聞記事より

心も体もウキウキ
弘前聾学校 交流校児童と表現活動

青森こども劇場:こころのキャッチボール

弘前市の弘前聾学校はこのほど、同校で表現活動「プレイtoプレイ」を開いた。
子供たちは、劇団メンバーのアドバイスを受けて、体全体を使って心を表現する楽しさを学んだ。

同活動は、県の「いきいきスクールライフ推進事一業」の一環。
同校の児童と父母、同校と交流を続けている大和沢小一年生ら約五十人が参加した。

青森こども劇場:心のキャッチボール

東京を中心に演劇やミュージカルに取り組む※演劇集団「遊玄社」の田村耕一安都子夫妻が、縄跳ぴなどのゲームを指導。
  ※現在はツルサンズカンパニー主宰

動物の鳴き声をまねするゲームで子供たちは、「ウーッ、ワンワン」「ニャーオーン」と豊かな表情としぐさで、犬や猫になりきった。
お手玉をキャッチボールするゲームでは、田村夫妻が「ボールを受け取れないのは、投げる人の優しさが足りないから。相手のことを考えてボールを投げて」とアドバイス。
聴覚に障害がある子供たちが、心を込めて「いくよ!」とボールを投げると、大和沢小の子供も懸命に受け取リ、心のキャッチボールを楽しんでいた。

それぞれの人が生まれ育ってきた環境の中で、ゆっくりと形成された《こころの信号》 だからです。

こころのキャッチボール:ツルサンズカンパニー

私たちは、まず、今、日の前にいるありのままの人間(年令に関係なく)一人一人を受け止め、たっぷりと時間をかけて、一緒に遊び、一緒に笑い、一緒に考え、その信号をキャッチし、解読していきます。
その内容は様々ですが、共通して言えることは、こころの奥底に潜む信号に"S.O.S"が多いことです。

「自分に自信がもてない」
「人に触られたくない、触りたくない」
「人に話しかけられない」
「声を出してハッキリ返事をするのが苦手」
「人の目を見れない」
「時間をかけて自分で考えるより、だれかに言われて動く方が安心する」
「自由にあこがれるけど、いざ自由に表現していいよと言われると何もできなくなる」
「気が付くと他の人と自分を比較して安心したり不安になったりする」

とても書ききれませんが、本当に日々多くの不安を抱えているのだなと、実感しています。

こころのキャッチボ-ル:ツルサンズカンパニー

まず、ワークショップの現場は、自分の失敗が許される場所なんだと安心してもらえるように「遊び」から始まります。
その「遊び」の中で、自分に得意な所と苦手な所を見つけてもらいます。
遊びながらまわりを見れるようになると他の人も失敗すると恥ずかしそうに笑ったり、悔しそうに再チャレンジするし、大きな声で訳の分からない言葉を発している… 。

『なあんだ、自分と同じだ』と発見します。

すると周りの人と遊び合いたい心が生まれ、膨らみ、他人への優しさに変化していき、その優しさがいつのまにか自信ヘの一歩になっていくのです。
遊び合う楽しさを持続させようとする工夫が相手をイキイキと輝かせ、自分もイキ イキと輝き育っていきます。

もうこうなってくると、遊びの中で「お手玉」を繰り返し相手と投げ合っていることが、「お手玉」と一緒に相手と《こころの信号》をキャッチし合っていることに気づき、相手(自分ではない他の人間の存在)がいることの幸せにこころがほどけ始めます。

 

10/18 サン・ビレッジ五所川原 対象/大人
参加者の声

まずは運営委員が元気になろうと決めたワークショップ。
総会もなんのその、みんな当日を楽しみに迎えました。

18日はとても寒い日で、アラレもちらつくほどでしたが、会場には暖房も入れず、体を動かし、声を出し、笑い、心身共に暖かくなれた……時でした。

参加人数は17名、20名には満たなかったけれど、ちょうどよい人数だったと思います。
お手玉やボール、なわとびを使って渡したり、飛んだりと特別な動きではないのだけれど、動きの一つ一つに広がる遊びに心遣いや思いやり、それを相手に伝える事の難しさ……実に深いものである、という感想もありました。

青森こども劇場:こころのキャッチボール

とにかく田村安都子さんの人柄が良くて、けっして相手を否定する事のない一言一言で心が開放された気がします。
それに私たちをよ~く見ていて、とてもいいタイミングで声を掛ける。
たとえば、お手玉を数人の輪になって回していく。
落とさないように自分が取る事に集中する私たちを見て「隣の人に受け取りやすい玉を投げてみてあげましょう。それが自分も受け取りやすくなるのですよ。」
また「落とした時は、取れなかった人が悪いのではなくて、渡した人がゴメンね、と言ってあげましょう。」
心が見透かされているようで恥ずかしかった人も……。

青森こども劇場:こころのキャッチボール

途中、休憩をはさんでブーツダンスを教えて頂き、いろいろな楽器にも触れる事ができ、アッという間の2時間でした。
チラシを見て参加してくれた20代の女性は、「とても楽しかった」と声を弾ませていたし、実直に生きてきたという女性は、思うようにできなかったことで(ブーツダンス)自分を再発見したと喜んでいました。

終了後、ランチをご一緒しましたが、その時もとても良いお話をたくさんして下さり、その中で特に印象に残っているのは、障害者とのワークショップでのお話で、「人にはみんな流れている時間が違うのです。それが分かれば何時間でも待ってあげられるようになる。相手が”できた”と満足できるまで、まわりのみんなが待ってあげられるようにようになるのです。」という事。
相手の立場に立つ事の難しさ、大切さを学びました。
本当に時間があったらズーットお話していたいステキなお二人でした。

また是非お会いしたい。
今度は子どもたちに体験させたいとの声も多くありました。
この機会を与えてくれた県協とあおもり子ども劇場に感謝します。


2000年までの活動履歴

1998年12月24日

埼玉県子ども劇場おやこ劇場協議会主催『クリスマスフェスタ』
・題名:『けだものの言葉』 約30分
・内容:アフリカの民話をアフリカの楽器を使い生演奏
・団体名:『A Little Branch』(第1回公演)
・対象:中学生から大人まで8名
※演技集団 「The Little Branch」は子どもたちの居場所作りを目的に、年1度の舞台発表を重ねている

1999年11月20日

社会福祉・医療事業団、高齢者・障害者福祉基金助成事業
・題名:『鳥になった恭介くん』 約2時間
・内容:オリジナル作品。障害者のためのミュージカルを高校生ブラスバンド演奏で
・団体名:夢・ミュージカル実行委員会
・対象:埼玉県所沢市の7つの障害施設に通所・入寮されている方々と、ボランティアの皆さん300名
・場所:所沢市文化センター『ミューズ』マーキーホール
・主催:夢・ミュージカル実行委員会

2000年3月24日

厚生省子育て支援基金・助成事業 『三世代文化交フェスティバルin川口』
・題名:『月の出山』 約40分
・内容:日本の民話を音楽家の生演奏で
・団体名:『The Little Branch』(改名)
・対象:中学生から大人まで10名
・場所:所沢東・西、日高反応、入間、狭山の劇場(第2回公演)

2000年4月9日

第3回埼玉県子どもの舞台芸術祭「彩・幸・祭」 ~おやこDEポン~
・題名:『みんなあつまれ~』 約30分
・内容:表現遊びとお芝居を音楽家の生演奏で
・団体名:劇団『白(ホワイト)るうぷ』(狭山おやこ劇場)第1回公演
・対象:小学生から大人まで11名
・場所:狭山市立富士見公民館ホール 

2000年5月5日

第3回埼玉県子どもの舞台芸術祭「彩・幸・祭」参加企画
『みんなだいすき表現』-みんなでつくる子どものための表現活動フェスティバル-
・題名:『季節が話した小さなお話』 約40分
・内容:オリジナル作品。出演者が舞台上で演奏し歌う
・団体名:『久喜おやこ劇場』
・対象:小学生から大人まで25名
・場所:久喜総合文化会館小ホール
・主催:「みんな大好き・表現」実行委員会 

2000年10月17日~22日 

平成12年あおもり県民カレッジモデル事業
・題名:表現活動ワークショップ『こころのキャッチボール』
・内容:遊びながら(お手玉・ボール・縄跳び・フラフープ・新聞紙などを遊び道具として)アフリカの楽器で演奏、歌、踊りながら自分を解放して表現することの面白さを発見する
・対象:あおもり子ども劇場の4地域の6クラス
・主催:あおもり子ども劇場

2000年11月4日

狭山市・市民演劇祭 ~おやこの時間~
・題名:宮澤賢治作 『雪渡り』 約30分
・内容:生演奏でお芝居と表現遊びを発表
・団体名:劇団『白(ホワイト)るうぷ』(第2回)(狭山おやこ劇場)
・対象:小学生と大人9名
・場所:狭山市立中央公民館ホール



ツルサンズカンパニー
 〒359-0038 所沢市北秋津876-2 B-902
Tel & Fax:04-2995-0330
E-mailtsurusans@jcom.zaq.ne.jp

ツルサンズカンパニー後援会会長 / 田中利夫

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